エイリアス
PowerShellのエイリアスは
コマンドレット、
関数などにつけられた別名のことです。コマンドレットや関数を使用する代わりにエイリアスを使用することができます。
たとえば、dir は Get-ChildItemのエイリアスなので、Get-ChildItemと書く代わりにdirと書くことができます。このようなエイリアスははじめから100個以上設定されています。自分でエイリアスを追加することもできます。
既定で利用できるエイリアスの例
エイリアス | 本来の定義名 | cd | Set-Location |
cls | Clear-Host |
dir | Get-ChildItem |
echo | Write-Output |
fl | Format-List |
ft | Format-Table |
fw | Format-Wide |
ii | Invoke-Item |
sort | Sort-Object |
start | Start-Process |
where | Where-Object |
使用できるエイリアスの一覧はGet-Aliasで表示できます。Get-Alias自身にも gal というエイリアスがあるため、 gal と書くだけでも一覧を表示できます。
設定されているエイリアスを調べる方法
エイリアスの本来の定義名を知るには gal -name エイリアス を実行します。
例
gal -name cd
■リスト1:エイリアス cd の本来の定義名を知る。これを実行すると cd は Set-Locationのエイリアスであることがわかります。
この例と同じことをAliasプロバイダーを使用して $Alias:cd と書くこともできます。
本来の定義名からエイリアスを知るには、galをフィルタリングします。
例
gal | where {$_.Definition -eq "Get-ChildItem"}
■リスト2:Get-ChildItemのエイリアスの一覧を取得する。これを実行すると dir の他、ls, gciも使用できることがわかります。
参考